経由か直行か:BTC を挟むスワップは実際いくら高いのか
2026年11月5日、同じ100/500/1,000/5,000 USDTを4通りで見積りました。XMRへ直行、そしてBTC・LTC・ZEC経由です。100ドルでは経由が3.6%得、5,000ドルでは1.1%損でした。分岐点は121〜130ドルの間です。
2026年11月5日10:03〜10:05 UTC、同じ問いを4通りで投げました。100・500・1,000・5,000 USDTはそれぞれ何XMRになるのか。1本は直行、残る3本はまずBTC・LTC・ZECに換えてから、その中間コインをXMRに換えます。当時の現物はXMR 636.03ドル、BTC 80,397、LTC 56.20、ZEC 1,326.94で、計測中にカタログは変わりませんでした。結果はきれいに分かれました。最小の札では経由が勝ち、それ以上のすべての札で負け、3つの中間コインのうち1つはどのサイズでも大きく負けました。これはノイズではなく、見積りの作り方から直接出てくるものです。 (XMR→USDT 出口ルート)
スローガンと矛盾する結果から始めます。100 USDTの直行は0.13772791 XMR、1 XMRあたり725.72ドルで、現物636.03に対して14.1%のプレミアムです。BTC経由は0.14274497 XMR、700.22ドル相当で、同じ100ドルから3.6%(約3.19ドル)多く受け取れました。LTC経由は0.14340530で4.1%良い。このサイズの直行は競っていませんでした。ロック付きの単一ルートを提示し、その枠が11.35 USDTの固定料を取ります。0.13772791 =(100 − F)× 0.0015536467 を解くとFは11.35。100ドルの注文の11%はスプレッドではなく下限価格です。 (XMR→USDT 出口ルート)
その下限には縁があり、しかも鋭い。120 USDTでは直行は依然として単一ルートかつロック付きで、0.1685068 XMR、1 XMRあたり712.13ドルでした。130 USDTで2社目が加わり、ロックが外れ、受取は0.201283へ跳ねます。645.55ドル相当で、画面は2位に対して941ベーシスポイントの優位を表示しました。10ドル多く払って0.0327762 XMR多く受け取り、限界価格は1 XMRあたり305ドル、現物の半分以下です。130を超えれば曲線の平坦部、下回れば崖の上です。直行ルートで最も高くつくドルは、閾値のすぐ下にあるドルです。 (XMR→USDT 出口ルート)
崖を越えると順序は逆転し、そのままです。500 USDTでは直行0.776294 XMR、BTC経由0.766679、LTC経由0.768151で、それぞれ6.12ドルと5.18ドルの損。1,000では直行1.553118に対し1.534966と1.53683で11.55ドルと10.36ドルの損。5,000では7.767704に対し7.681263と7.68626で54.98ドルと51.80ドルの損です。割合にするとどのサイズでも1.05〜1.24%で同じ。これが構造コストの姿です。送る額に関係なく、額に比例して増えます。経由は大きくすれば薄まる手数料でも交渉できる手数料でもなく、2本目の帯であり、帯は掛け算になります。 (XMR→USDT 出口ルート)
見積りは直線であって割合ではなく、2つの数で表せます。傾きと固定料です。500と5,000の2点で当てはめると、直行の傾きは1 USDTあたり0.0015536467 XMR、つまり1 XMRあたり643.34ドル、固定料は0.34 USDT。BTC経由は2つの傾きの積です。1 USDTあたり0.00001231354 BTC(1 BTCあたり81,172.68ドル)× 124.787366 XMR/BTC = 1 XMRあたり650.49ドル。1.11%広く、固定料は1本目0.672 USDTと2本目0.37ドル。LTC経由は650.16と0.34 USDTでほぼ同じ。ZEC経由は655.52ですが、ZEC→XMRに19.00ドルの固定料が乗ります。だから100 USDTで11.1%、5,000でも2.2%負けるのです。同じ仕組みで、定数が違うだけです。 (XMR→USDT 出口ルート)
最低額は区間ごとに決まるので、2つの注文を繋ぐと厳しいほうを引き継ぎます。1本目はBTCへ14.08 USDT、LTCへ13.87 USDTを受け付け、2本目は0.00018593 BTC(14.95ドル)、0.25768927 LTC(14.48)、0.02142325 ZEC(28.43)を要求します。つまりZEC経由は、1本目にいくら入れても名目約28ドル未満では始まりません。上限も同じです。直行は175,602 USDT、USDT→BTCは534,419までですが、BTC→XMRは2.18508169 BTC=約175,600ドル、LTC→XMRは1,358.69 LTC=約76,300ドルで止まります。ルート全体の天井は2本目の天井であり、LTC→XMRでは1本目が受け取る額の半分未満です。 (XMR→USDT 出口ルート)
コストはオンチェーンにも現れます。経由は取引回数を倍にし、2件が4件になり、真ん中の2件は自分で送り自分で払います。中間コインの移動はBTCで141 vB、当時のメモプールが示した1〜4 sat/vB(56,901件、17.69 MvB)では141〜564 satoshi、0.11〜0.45ドルです。LTCでは同じ送金が約141 litoshiで誤差の範囲、ZECの透明送金は標準の10,000 zatsで0.13ドル。より大きいのは時間です。今朝までのBTC15ブロックは94.6分、間隔の中央値4.95分。3確認の支払いは15分待ちで、それから2件目の注文が始まります。LTCの15ブロックは31.7分で中央値78.5秒、ZECの40ブロックは52.7分で中央値49秒でした。しかも2本目は事前に固定できません。14分間のサンプルでは、0.01230526 BTCの見積りは1.533577〜1.537139 XMRの間で動き、0.23%の幅は経由コスト全体のおよそ5分の1に当たります。 (ZcashとMonero 2026比較)
プライバシーの話には率直な答えが必要です。経由を聞く人の目的は、たいていそこにあるからです。経由が変えるのは各社が見るもので、それだけです。1社目はあなたのUSDT入金を見て、指定アドレスへBTCを支払います。2社目はそのアドレスからのBTC入金を見て、あなたのウォレットへXMRを支払います。各社は同じ資金移動の半分ずつを持ち、間のアドレスが蝶番です。一度使い回せば2つの注文はクラスタ化し、経由ごとに新しくすれば1.1%と手数料を払って、金額そのものが復元しうる紐を切ったことになります。0.01230526 BTCは丸い数字ではなく、1社目が支払った額そのものだからです。連関を切ることが目的なら、意味のある経由はプライバシーコインの内側にあり、事業者の間にはありません。 (XMR→USDT 出口ルート)
そこから5つのルール。第一に、高いと決めつける前に見積ること。約130 USDT未満では崖の安い側で、100では3.19ドル得し、送金手数料は0.11ドルでした。第二に、130超では直行ルートが存在しない限り経由しないこと。5,000では54.98ドルを無駄に払いました。第三に、2本目に大きな固定料が乗るコインを経由しないこと。ZECの19ドルは2つのサイズで当てはめれば即座に見えます。第四に、価格だけでなく時計を数えること。BTC経由は2件目の注文まで約15分を追加し、各注文にはそれぞれ30分の入金窓があります。第五に、返金先を2つ、注文ごとに用意すること。1本目の返金先を2件目のアドレスにすると、安いルートが高い事故になります。数字はすべて2026年11月5日10:03〜10:05 UTCのスナップショットで、実際は発注ページのライブ見積りが優先します。 (XMR→USDT 出口ルート)