VeilSwap
← All posts
分析2026-11-059 min read

WBTCはBTCではない:同じ銘柄をどのネットワークで交換するか

2026年11月5日、同じ名目額を全てのラップ網で見積りました。価格はほぼ動かず、注文上限だけがネイティブBTCの174,016ドルからSolanaのラップBTC 740ドルまで下がります。

2026年11月5日に資産リストを開くと、62ネットワーク上に432資産、しかしティッカーは349しかありません。46銘柄が複数チェーンに存在します。ラップされたビットコインだけで5つ(Ethereum、Polygon、Arbitrum、Optimism、Solana)、ETHは6つ、USDTは11、USDCは14です。ラップ版は「少し劣るコピー」で、ネイティブチェーンが価格で勝つはずだというのが自然な想定です。同じ名目額を同じ分に全ネットワークで見積って検証しました。ETH、LTC、BCH、DOGEについてはその想定は完全に外れ、見積りは最後の桁まで一致しました。実際の分岐は価格ではなく、注文あたりの上限で、ネイティブBTCの174,016ドルからSolana上のラップBTCの740ドルまで開きます。 (BCH to XMR guide)

以下の数値はすべて2026年11月5日14:03〜14:12 UTCのveilswap.io/api/quoteによるもので、XMR 637.53ドル、BTC 79,638ドル、ETH 2,387.30ドル、LTC 55.20ドル、BCH 289.77ドル、DOGE 0.075976ドル(CoinGecko)が前提です。BTCの各ルートに0.02 BTC、ETHの各ルートに1 ETH、ほかに10 LTC、0.5 BCH、1,000 DOGEをXMR宛てで投げました。そのうえで明らかに過大な999を送って拒否させています。エラー本文が有用で、HTTP 400とともにminAmountとmaxAmountがそのまま返るからです。本記事の上限・下限表はここから作られています。注文は作成せず入金もしていないため、これは約定ではなく見積りです。 (BCH to XMR guide)

価格が動く唯一のルートから見ます。0.02 BTCでネイティブBTCは2.46897 XMR、1 BTCあたり123.4485 XMR。Ethereum上のラップBTCは2.44126089(122.063)、Polygonは2.44348426(122.174)、Arbitrumは2.44424945(122.212)。同じ名目額でXMRが1.00〜1.12%少なく、上記XMR価格で15.76〜17.67ドル分です。0.05 BTCでは0.984%、38.73ドルなので比例であり固定手数料ではありません。2水準で当てはめると傾きはラップBTCが122.475、BTCが123.570、固定控除は0.00007596 BTC(6.05ドル)と0.00002666 BTC(2.12ドル)です。

見積りAPIからは理由が分かりません。1%の差は、上流市場でラップBTCがBTCに対して小幅にディスカウントされている可能性にも、薄い板を上流が別建てで評価している可能性にも整合します。確かなのは、3つの金額と3つのネットワークで方向が一貫しており、丸めではないことです。ラップBTCはBTCの別名ではなく独立した価格を持つ資産として扱い、手数料が上乗せされるだけと決めつける前にレートを確認してください。

次が意外な点です。1 ETHを6通りで見積ると、Ethereum、Arbitrum、Baseが3.704505 XMR、BSCとOptimismが3.704502。差は0.00008%で、小数第6位の丸めです。10 LTCはLitecoinでもBSCラップ版でも0.85726 XMR、0.5 BCHは両方0.224805。1,000 DOGEはDogecoinで0.10765007、BSCラップ版で0.10805112と、ラップ版が0.372%有利ですがルートの揺らぎ程度です。つまり見積り層はティッカーを1つの価格に写像し、ブリッジ、カストディアン、余分なコントラクトの費用を価格に載せていません。 (BCH to XMR guide)

ネットワークの差が実際に現れるのは上限です。ネイティブBTCは2.18508587 BTC=174,016ドル、ネイティブETHは72.83 ETH=173,859ドル。Ethereum上のラップBTCは0.09429 BTC(7,509ドル)、Polygon 0.04751(3,784)、Arbitrum 0.03425(2,727)、Optimism 0.01620(1,290)、Solana 0.00930(740)。1つのティッカー内で235倍、ラップBTCだけで10倍の開きです。ETHも同様で、ArbitrumとBaseが75,594ドル、BSC 19,621、Optimism 3,778、もう1つは762ドル。LTCのBSC版は758ドルに対しネイティブ75,553ドルで99.7倍、BCHは1,516対75,467、DOGEは762対37,783です。 (BCH to XMR guide)

下限は逆に揃っています。上記すべてのルートで最低額は14.23〜14.99ドルで、0.00018 BTCでも0.0061 ETHでも0.26 LTCでも0.0497 BCHでも195 DOGEでも同じ帯です。下限はドル名目で決めて入力単位に換算し、上限はルートごとに、そのネットワーク背後のプールが提示を許す量で決まります。実務的な結論は明快です。ラップネットワークは少額向けです。50ドルの交換でネイティブチェーンに触る理由はなく、20,000ドルの交換はSolana、Optimism、Arbitrum、PolygonのラップBTCではそもそも入金アドレスが発行される前に拒否されます。 (BCH to XMR guide)

オンチェーン費用は決め手になりません。14:10 UTCのEthereumベースフィーは0.1601 gwei、最新ブロックは49.6%使用(29.7M/59.9M gas)で、51,000 gasのERC-20送金は約0.00000817 ETH、2セントです。200ブロックでWBTCコントラクトは757件のTransferログを447トランザクションで出しており、30件のレシートを抽出すると手数料の中央値0.166ドル、90パーセンタイル3.92ドルでしたが、大半はスワップや取引所の集約で単純送金ではありません。L2のgasはArbitrum 0.020 gwei、Base 0.006、Optimism 0.001で、51,000 gasの実行費は0.0024、0.0007、0.0001ドル(L1データ費別)。SolanaでラップBTCを初めて受け取ると165バイトのトークンアカウントが必要で、賃料1,488,440 lamports=0.00148844 SOL=0.14ドル。ネイティブBTCは141 vBを1 sat/vBで0.11ドル、メンプールは59,847件・19.5 MvBでした。いずれもセント単位で、ラップBTCの価格差はドル単位です。 (SOL to XMR guide)

手順は5行です。第一に資産リストでそのティッカーが何ネットワークあるか確認すること。画面は選択肢を1つ見せますがAPIは5つ知っています。第二に、明らかに上限超過の金額で見積ること。HTTP 400の本文が正確な上下限を無料で返し、注文も作られません。第三に、上限を超えるなら4件に分割してそれぞれ14ドルの下限と入金手数料を払うのではなく、ネイティブネットワークへ移ること。第四に、返金先は同じネットワーク・同じ資産にすること。返金は元のチェーンと元の資産でしか戻らず、ラップBTCの注文をBTCで返金することはできません。第五に、ラップ建ての残高をBTCのチャートで照合しないこと。この場では両者の見積りが約1%違います。

落とし穴は定型的です。ラップ資産は請求権で、その価値は発行体の償還経路に依存しますが、見積りはそれを価格に織り込まず、当サイトも監査していません。ティッカーの一致はアドレスの一致ではありません。Ethereum上のラップBTCは0xコントラクト、ネイティブBTCはbech32文字列で、取り違えると戻せません。ルート上限は流動性であって方針ではないため、今日の740ドルが来週2,000ドルになり得て、スクリーンショットは枠になりません。下限はドル建てで決まり通貨単位で執行されるので、195 DOGEも0.00018 BTCも14ドル線ぎりぎりで、数%の値動きで割ります。最後に、上限超過の見積りは500ではなく400を返します。これを障害として扱う実装は、決して動かない上限に対して無限に再試行します。数値はすべて2026年11月5日14:03〜14:12 UTCのスナップショットで、実際は発注ページのライブ見積りが優先します。最初に再確認すべきは上限です。

Frequently asked questions

ラップBTC(WBTC)はBTCと同じ価格ですか?

違います。2026年11月5日、同じ0.02 BTC名目でネイティブBTCは2.46897 XMR(1 BTC=123.4485)、その金額で見積れる3つのラップ網は2.44126089〜2.44424945 XMRで、1.00〜1.12%少なく約16〜18ドルでした。差は比例し、0.05 BTCでは0.984%、38.73ドルです。レート確認時はWBTCを別資産として扱ってください。

なぜラップ網の上限はこんなに低いのですか?

2026年11月5日の実測では、ネイティブBTCが2.18508587 BTC(174,016ドル)を受け付けたのに対し、ラップBTCはEthereum 7,509ドル、Polygon 3,784、Arbitrum 2,727、Optimism 1,290、Solana 740が上限でした。同じ形はLTC(BSC 758対ネイティブ75,553)とBCH(1,516対75,467)にも現れます。プールがルート単位で出す流動性上限なので週ごとに動き、確実な情報源は見積りエラーの本文だけです。

XMRへの少額交換はどのネットワークを使うべきですか?

数百ドル以下では価格は決め手になりません。検証した全ルートの最低額は14.23〜14.99ドルで、ETH、LTC、BCHはネットワーク間で同一、DOGEだけ0.37%の差でした。実際に受け取れて返金も受け取れるネットワークを選んでください。約7,500ドルを超えるとラップ網は注文を拒否し始めるため、大口はネイティブチェーン向きです。

Keep reading

All articles →

Ready to swap?

No account · No KYC · No email

Exchange now
WBTCはBTCではない:同じ銘柄をどのネットワークで交換するか — VeilSwap